東京の名所の1つとなっている「東京タワー」。
東京タワーは東京都港区にあり、高さは333メートルです。
展望台は地上150m(メインデッキ)と250m(トップデッキ)の所に2ヶ所あり、富士山や筑波山、房総半島、三浦半島、東京スカイツリーなども見渡すことが出来ます♪
この記事では、東京タワーがなぜこの高さに設計されたのか、その理由や東京タワーの配色などについて詳しく解説していきます。
東京タワー|なぜこの高さなの?その理由とは?
東京タワーの高さの理由を説明する前に、まずは東京タワーの正式名称をご存じですか?
東京タワーの正式名称は「日本電波塔」と言います。
その名の通り、電波を送信する為の塔として東京タワーは建てられました。
当時、相次いで開局するテレビ放送局の電波塔の林立を防ぐ為に一本化させようという考えから、東京タワーは1958年(昭和33年)に建設されました。
その際、東京を中心とした関東一円(北は水戸、東は銚子、南は沼津、西は甲府)に電波を送るには、電波塔の高さが333m必要であるということが分かりました。
またその一方で、東京タワーの創業者である前田久吉氏は「どうせならエッフェル塔の高さ(当時約321m)を超えるものを建てたい」という思いがあったようです。
そういった経緯から東京タワーの高さは333mとなりました。
東京タワーの配色には意味があった?!
「東京タワーの色は?」と聞かれると、ほとんどの人が「赤と白」もしくは「朱と白」と答えると思います。
しかし実はそれ、間違いなのです!
正確には「インターナショナルオレンジ」と「白」の2色です。
赤や朱色ではなく、赤に近い「オレンジ色」だったのです!
ではなぜ東京タワーがこの色になったのかと言うと、ある一定の高さ以上の建物には、この色を使わなければいけないと航空法で定められているからです。
その為、東京タワーはこの2色のツートンカラーになったのです。
この配色は国際的な航空障害標識として認められており、遠くからでもはっきりと認識できるため、飛行中の航空機にとって重要な目印となります。
また、この配色は視覚的に魅力的で、日中は太陽の光に映え、夜間はライトアップによって美しく輝きます。
これにより東京タワーは日夜を問わず、その美しさで多くの人々の目を引く存在となっています。
東京タワー|地震が起きても大丈夫なの?
もし地震が起きても、東京タワーは柔軟な構造に設計されていますので、緩やかに揺れ、徐々にその揺れが吸収される仕組みになっています。
東京タワーの塔脚基礎は、1脚につき10本ずつの深礎脚柱(直径2mの鉄筋コンクリート柱)が地中深くまで達している為、1脚だけでも4,000トンの重圧に耐えられます。
その為、東京タワーは約90mの風速にも耐えられるようになっており、関東大震災以上の地震にも耐えうる設計になっています。
ちなみに今までで一番、東京タワーが揺れたのは、昭和34年の伊勢湾台風の時です。
その時、最大瞬間風速が52mを記録し、東京タワーは最大幅約90㎝で揺れました。
これが最も東京タワーが揺れた最高記録となっています。
まとめ
以上のように、東京タワーの333メートルという高さは、電波塔としての役割を果たすために必要な高さでした。
そしてそこには創業者の前田久吉氏の「エッフェル塔を超えたい」という想いも重なっています。
また、東京タワーの配色は赤と白だと思い込んでいましたが、意外にもオレンジと白だと言う事が分かりました。
そしてこの配色になったのは「航空法で定められているから」と言うしっかりとした理由がありました。
東京タワーの存在は、日本の過去の歴史、現在の地位、そして未来への展望を象徴しており、多くの人々にとって感動や誇りの源泉となっています。
今日でも東京タワーはその美しさと歴史を通じて、多くの人々に語り継がれる価値あるランドマークとなっています。