クラゲを眺めていると、時間がゆっくりと過ぎていくような不思議な感覚になって、いつまでも見ていたくなりますよね ^^
クラゲはその透明感と優雅な泳ぎ方で知られていますが、それらの美しさの背後には、我々の想像を超える複雑な生態が広がっています。
この記事では、「クラゲの足の数は何本あるのか?」という疑問にお答えしながら、クラゲの生態について色々とご紹介していきます。
クラゲの足の数は何本あるの?
フワフワと水中を浮遊するクラゲを見ていると「クラゲの足の数は何本あるんだろう?」と、素朴な疑問がわいてくる人も多いと思いますが、クラゲの生態を調べてみると意外なことが分かります。
実はクラゲには「足」がない?
私たちがクラゲの「足」だと思っている部分は、実は「足」ではありません。
クラゲには「足」という部位はないのです。
いっけん足に見える部分は、正確には「口腕(こうわん)」と言う名称が付いています。
その他、足と間違えやすい部位としては、「触手(しょくしゅ)」や「付属器(ふぞくき)」などがあります。
私たちがクラゲの足だと思っている部分には、口や腕、手と言った名称が付いています ^^
クラゲの足(正確には口腕や触手)は何本?
クラゲの足に間違えられやすい「口腕」や「触手」という部分は、クラゲの種類によって本数が違います。
例えば、ミズクラゲの口腕は4本、サカサクラゲやタコクラゲの口腕は8本です。
触手の本数は、クラゲの種類によって1,2本から多いものでは数百本にも及びます。
例えば、アカクラゲの触手は約70本、ミズクラゲは約300本と言われています。
また、アンドンクラゲには触手が4本あるのですが、傘の大きさは5cmほどなのに、触手の長さはなんと30~60cmもあり、おまけにとても細い為、海の中ではなかなか分からず、気付いたら刺されていたと言うこともあります。
クラゲの足に間違えられる口腕や触手の役割とは?
クラゲの足だと思われている口腕や触手には、どんな役割があるのでしょうか。
クラゲの触手には一般的に多くの刺胞が並んでいて、それによってエサを捕まえたり、攻撃したりします。
刺胞とは、いわゆる毒針の入ったカプセルのようなもので、獲物が接触して刺激を受けると、触手から毒針が発射されて獲物の体に毒が注入されます。
クラゲはこの毒針で相手(獲物)を動けなくしてから捕獲し、口に運んで食べます。
この毒の強さはクラゲの種類によって差があり、人間が刺されても、かゆみ程度にしか感じないものもあれば、生命に関わるほどの猛毒を持っているものもいます。
また、クラゲは触手で捕らえたエサを口腕の中を通って中央の口まで運びます。
また、排泄物もこの口腕を通って体の外に放出されています。
口腕には、エサが通るルートと排泄物が通るルートが分かれて存在しているのです。
クラゲの足(触手)が絡まることはないの?
アンドンクラゲは、傘の部分が5cmほどの大きさなのに、足のように見える細長い触手は30~60cmもあります。
そういった長い触手を持ったクラゲたちは、触手が からまったりしないのかと疑問に思いますよね。
実は実際にクラゲの触手が絡まってしまうことはあります。
単体で自分の触手が絡まってしまうこともあれば、1つのエサを取り合うなどして、複数のクラゲが絡まってしまうこともあります。
触手が絡まったままだとクラゲはエサを食べることが出来ません。
自然にほどける場合もありますが、水族館などで複数のクラゲが絡まってしまった場合は、飼育員の人が棒などを使ってほどいてあげることもあるそうです。
もし触手が切れてしまっても、2,3日以内に触手を再生することが出来るスゴイ能力をクラゲは持っているのです ^^
まとめ
この記事では
・クラゲの足の数は何本あるの?
・実はクラゲには「足」がない?
・クラゲの足(正確には口腕や触手)は何本?
・クラゲの足に間違えられる口腕や触手の役割とは?
・クラゲの足(触手)は絡まったりするの?
などについてお伝えしました。
クラゲの足に見えている部分は、正確には「口腕」や「触手」という名称で呼ばれています。
意外ですが、クラゲに「足」という部位はありません。
クラゲの種類によって、口腕が足のように見えるものもあれば、触手がものスゴク長くて、それが足のように見えるものもあり、実にさまざまです。
水族館でクラゲを眺める際に、こういったクラゲの生態を少し知っておくだけでも、クラゲの見方が今までと少し変わって面白いかもしれませんね ^^