プラ容器のPS・PPマークは電子レンジで加熱できる?変形や溶けることはある?

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お役立ち情報

私たちの生活に欠かせない電子レンジですが、その便利さの裏には見過ごされがちな危険が潜んでいます。

特に注意が必要なのは、お弁当やお惣菜に使われているプラスチック容器です。

あまり気にも留めずに、そのまま電子レンジで温めたりしていませんか?

「食品が入っている容器なんだからそのまま温めても大丈夫でしょ?」と思い込み、電子レンジで加熱する人が多いですが、実は電子レンジが使えないプラスチック容器もあるんです。

この記事では、電子レンジを使用する場合のプラスチック容器の注意点をお伝えしていきます。

ちなみにプラスチック容器は、略して「プラ容器」とも呼ばれています。

プラスチック容器の種類について

食品のプラ容器としてよく使われているのは下記の2種類です。

・ポリスチレン(PS)製 … 食品トレイなどに よく使われている
・ポリプロピレン(PP)製 … お弁当やお惣菜などに よく使われている

では次に、この「PS」と「PP」マークが付いたプラスチック容器が電子レンジに適しているのかどうか、ご説明しますね。

PS・PPマークのプラ容器は電子レンジで使えるの?

プラスチック容器の材質によっては電子レンジでの使用が不可のものがありますので、その違いを知っておいて下さいね。

ポリスチレン(PS)製のプラ容器

プラ容器の側面や裏面に「PS」の表記があれば、それはポリスチレン(PS)製のプラ容器ということになります。

ポリスチレン(PS)製のプラ容器は、食品トレイなどによく使われており、耐熱温度は70~90℃です。

電子レンジで食品を加熱すると100℃を超えることもありますので、「PS」表記のプラスチック容器は電子レンジでの使用は不可です。

プラ容器が変形したり、溶ける可能性があります。

熱に強いタイプのポリスチレン(PS)容器もありますが、それでも耐熱温度が100℃程度ですので、熱に強いタイプのPS容器であっても温め方には注意が必要です。

ポリプロピレン(PP)製のプラ容器

プラ容器の側面や裏面に「PP」の表記があれば、それはポリプロピレン(PP)製のプラ容器ということになります。

ポリプロピレン(PP)製のプラ容器は、お弁当やお惣菜の容器としてよく使われており、耐熱温度は110~130℃です。

その為、「PP」マークの付いたプラスチック容器は、電子レンジでの使用が可能です。

多くのお弁当は、熱に強いポリプロピレン(PP)製のプラスチック容器が使用されていますが、温める際には、必ず確認をしてから電子レンジを使うようにして下さいね ^^

PS・PPマークのプラ容器の特性について

ポリスチレン(PS)製のプラ容器

ポリスチレン(PS)製のプラ容器は、70°Cから90°Cの間で溶け始めます。

その為、この温度を超えると容器が変形し、溶けた部分が食品に混入する可能性があります。

健康へのリスクもありますので、「PS」のマークの付いているプラスチック容器は、電子レンジで温めないようにして下さいね。

「PS」マークのプラ容器は、食品トレイの他にも卵のパックや揚げ物を入れる透明の容器などにも使われています。

触ると「パリッ」と軽い音がして、潰すと元に戻らない特性があります。

ポリプロピレン(PP)製のプラ容器

ポリプロピレン(PP)製のプラ容器は、ふんわりとした手触りで、潰しても元に戻る特性があります。

「PP」のマークの付いたプラ容器は耐熱温度が110~130℃ですので、電子レンジでの使用が可能です。

ただし注意しないといけない点が2つあります。

注意1)
たとえプラスチック容器そのものに「PP」の表記があったとしても、フタも一緒に電子レンジで使用できるかどうかは別問題となります。

フタが熱に弱い場合もありますので、その場合は必ずフタを外してから電子レンジで加熱しないといけません。

ですので、事前にフタの材質も確認してから温めるようにして下さいね。

注意2)
電子レンジで温めた場合、100℃を超える場合があります。

油を多く使った料理を電子レンジで加熱すると温度が上がりますので、「PP」のマークの付いたプラ容器であっても変形するおそれがありますので注意が必要です。

まとめ

この記事では
・プラスチック容器の種類について
・PS・PPマークのプラ容器は電子レンジで使えるの?
・PS・PPマークのプラ容器の特性について
などについてお伝えしてきました。

プラスチック容器には主に2種類あり、「PS」マークが付いているものはポリスチレン製で、「PP」マークが付いているものがポリプロピレン製のプラ容器となります。

それぞれに耐熱性が異なりますので、電子レンジを使用する場合には注意が必要です。

「PS」マークが付いているプラ容器は耐熱温度が70~90℃の為、電子レンジで使用してはいけません。

容器が変形したり、プラ容器の一部が溶ける可能性があります。

「PP」マークが付いているプラ容器は耐熱温度が110~130℃ですので、電子レンジでの使用が可能です。

ただし、容器自体は電子レンジOKであっても、フタは熱に弱い材質の物を使用している場合がありますので、フタごと電子レンジで温めたい場合には、フタの材質(素材)も確認するようにして下さいね。

普段あまり気にも留めずにプラスチック容器ごと電子レンジで食品を温めている人が多いと思いますが(私もその1人です ^^)、容器の側面や裏面に付いているマークをよく見ると、電子レンジでの使用が不可な材質のものがあります。

使い方を誤ると発火の原因にもなりかねませんので、十分に注意して下さいね!