ひと昔前までは当たり前のように「肌色」という色名の絵の具が存在していましたが、今はもう販売されていません。
かと言って肌色を表現するために、特定の絵の具を購入する必要はありません。
お手持ちの絵の具の中の基本的な色を使って、様々な肌の色を作ることが可能です。
今日はその簡単な方法をご紹介しますね ^^
また、肌色の微調整のコツもお伝えしますので、ぜひ試してみてください。
この記事ではあえて「肌色」という表現で統一させて頂きます。
肌色は絵の具3色で簡単に作れる!その割合は?
では、肌色を作るための基本的な方法について説明しますね♪
肌色を作るには、赤、黄、白の三色が基本です。
「赤1:黄1:白4」の割合が一般的な割合となっています。
これで柔らかい肌色になります♪
この割合をベースにして、少しずつ白色を加えて調節してみて下さいね。
深みを増したい場合は、ここに青色をほんの少しだけ混ぜるといいですよ。
青色には彩度を下げる効果があります。
一度試してみて下さいね。
それから赤と黄色に白を混ぜると若干 透明感に欠けるイメージになりますので、透明感を出したい場合は、赤と黄色の絵の具に加えて、白は混ぜずに水を使って薄めるようにして下さい。
そうすることで透明感のある肌色になりますよ。
まずは基本の配合(割合)から始めて、必要に応じて色を微調整してみてくださいね。
その他の組み合わせで肌色を作るとしたら…
一般的には先ほどご紹介した「赤・黄・白」で肌色を作るのが基本ですが、その他にも肌色を作ることは可能です。
まず1つ目に「茶・白」の組み合わせです。
描きたい肌色の濃さによって、茶色と白色のバランスを調節してみて下さいね。
その他にも「茶・白・赤」を組み合わせる方法もあります。
これは色黒や日焼けした肌色を作りたい時に適しています。
まず茶と白で濃い肌色のベースを作り、そこに赤を加えることで血色感が増します。
「肌色」とひと言で言っても、その表現は人それぞれです。
様々な絵の具の組み合わせを知り、それを利用することで、多くの肌色を表現できるようになります。
理想の肌色を作るために、色々な組み合わせを試してみてくださいね ^^
市販されている肌色用の絵の具を購入するなら
肌色の基本的な作り方をご紹介してきましたが「自分で肌色を作るのが難しい」と感じる方は、市販されている肌色用の絵の具を試してみるのも1つの選択肢だと思います。
「ぺんてる」では「ペールオレンジ」という名前の絵の具が市販されており、こちらがいわゆる「肌色」となります。
また、「サクラクレパス」の「うすだいだい」や「ホルベイン」というメーカーの「ジョーンブリヤン」も、一般的に言われている肌色の絵の具となります。
あなたの好みに合った肌色をぜひ見つけて下さいね。
なぜ「肌色」が販売されなくなったの?
そもそも、なぜ「肌色」という名前の絵の具が販売されなくなったのか、ご存じですか?
確かに文房具店に行ってみると、色鉛筆もクレヨンも絵の具も全て「肌色」という色はありませんでした。
調べてみたところ「はだいろ」という呼び方は、「人の肌の色」のイメージが強すぎる為、「差別的だ」との批判の声が消費者から多く出ていたそうです。
そこで業界側が集まって色々と検討をした結果、それぞれのメーカーが自主的に色名を変更していったようです。
ぺんてるとサクラクレパスは2000年頃から色名を変更していますので、もう20年以上も昔の話なんですね。
まとめ
絵の具で肌色を作る方法は色々とあります。
最も基本的な方法は、赤、黄、白の3色を1:1:4の割合で混ぜることですが、青や茶色を加えたり、水分を調整することで更に多様な肌の色を表現することができます。
また、自分で色を作るのが難しく思う場合には、市販の肌色用の絵の具を購入する方法もあります。
「ぺんてる」の「ペールオレンジ」や「サクラクレパス」の「うすだいだい」、「ホルベイン」の「ジョーンブリヤン」という色名が肌色に近いとされています。
描きたい肌の色に合わせて、これらをうまく使い分けてみて下さいね。